■2008年06月28日(土)21:44
ああ、そうか
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自分の創りたいシューティングのテーマというか物語を考えていて、 いつも同じようなテーマになってしまう(根源の部分が)ということで、 色々と思っていてふと気が付いた。
最近の東方でおいらが何か足りない、自分の中に強烈に訴えてくるものがない そんな気がしていたのは、多分憂いというか、変化がないからなんじゃないかなと……
変化というのは毎回手を変え品を変え、っていう意味じゃなくて、 戻れ得ない日々っていう側面…… 例えるなら恐らくもう二度と会うこともない友人を「今元気かな」とふと思い出す感情。 そんな憂いがないんだなと…… だから、永夜までの3部作の評価がおいらの中で凄く高いのは、 というか、妖→永が凄く評価高いんだけど、 妖の戻れない日に手を伸ばす、誰かが止めてくれる事を願って、という幽々様 止められない妖夢 変わってしまった友も世界も悲しいけれど仕方ないと笑う紫 みたいなイメージがしっかりにじみ出てるのが良いんだなぁ……とか、 少なくとも自分にとって。
で、あの物語の本質は凄く悲しくて、でもその変えられない変わるということを あの緩い設定と、冷静に考えたら色々と想える幻想郷で上手くつつんでいるからの 絶妙なバランスでまとめてたのかなと……
なので、やさしいというか、サービスはおいらの中では永が限界のラインで それを超えて、キャラクターと緩い設定だけ出してくると、 なんかつまらないというか、ごく普通のキャラクターとファンタジー設定になってしまうような気が……
ちなみに、この戻れない日々をより強烈にしたのはヘルシンカーかな もちろんテーマをそう考えた場合って話、テーマとその上に乗る演出や設定は切り離せないけど 千差万別だから。
ちなみにちなみに、僕の創りたいシューティングは思いっきりそういうテーマです。 「還れないと分かっていても、人はそのこぼれ落ちたものに手を伸ばす」 「今が良ければいいと言うけれど、今とはどこからどこまでなのかしら」 「未来は無限の可能性があるといいますが、過去もあったかもしれないという可能性では無限なんですよ」 「ようこそ、全てを想うものへ」 「別に、今を捨てたいわけじゃない、ただちょっとだけ元気かなと懐かしい顔を見に来ただけさ」 「さぁ、掴もう、その両の手、その心で、還るその日まで天へとゆっくり伸ばすして……」
「昔々、とても大きな国がありました。 その国は人と空からやってきた人…… その国の王子様は生まれつき天人の力を集めるほどの力を持ち、 お付きの侍女は心優しい普通の人間でした……」
というか、元のモチーフとか色々知ってると重大なネタバレというかトリックが 絶対に普通にあの話としたら勘違いする何かを入れてたり……
あと、もうひとつは歴史とは記号というか物語でしかない、 正しくは伝わらない、歴史に名を残す人だけで歴史は作られていない、 みたいな話でもあったり……
とりあえずは、キャラ出しかね……
あとは、原作を読んで再構成? といいつつも、あれ長すぎるし無理矢理1クールを2クールにした的な何かもあるんで、 そこはそれ、残ってる物語が本当ではないよ的な〜 | | |